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買ってしまいました、Craft ROBO。通称ロボ。
使えるようになるまで2日も悩んだので(^^; とりあえずまとめてみました。
肝はオフセットの設定ですかねぇ。

*ペパクラデザイナーでロボ出力のやり方

1.ページと印刷の設定
 1)用紙サイズ:A4 縦 [210×297]mm
  横向きにしたり、これより小さいサイズにした場合は、トンボ位置が変わる。
 2)ページ余白:左右は10mm、上下は10〜25mm程度。
  ここで設定した値によって、後述のオフセット値とトンボ位置が変わる。
  クラフトロボの仕様では、下側のマージンは25mmだが、10mmでもカットできる。
  ページ余白が狭ければ、当然ながら印刷できる範囲が広がるので吉。

  用紙が横の場合は、上下10mm、左右を10〜25mm程度とする。

 3)「位置合わせ用の印を印刷する」:チェックを付ける

2.トンボ付で印刷する
 1)「位置合わせ用の印を印刷する」にチェックが付いていることを確認する。
 2)データが1ページだけではトンボが印刷されないので、文字などのダミーデータ
  を入れて2ページ以上にする。
 3)自動でカットするため、お好みで切断線、山折線、谷折線を「表示しない」に
  設定してもよい。
 4)なるべくプリンタの一番綺麗な設定で印刷する。
  標準設定だとトンボがズレたりする場合があるため。
  トンボがズレると精確なカットが行われない。

3.クラフトロボ用の印刷設定
 1)テクスチャを非表示
  カット色を黒に設定するので、念のためテクスチャを非表示にする。
  テクスチャに黒いところがある場合、そこがカットされてしまうため。
 2)文字色の確認
  文字の色が黒い場合、文字の周りがものすごい精度でカットされてしまうので
  文字を入れる場合は、文字の色を黒以外に変えておく(濃い茶色とか)
 3)線種の設定をする
  ・山折線、谷折線を含め、プリンタで出力した通りにカットする場合
   プリンタで出力した設定のまま
  ・切断線のみカットする場合
   切断線:実線で表示 山折線:表示しない 谷折線:表示しない
  ・山折線、谷折線をクラフトロボの機能でカットする場合
   切断線:表示しない 山折線:実線で表示 谷折線:実線で表示
  
  ただし、切断線を「表示しない」に設定しても、のりしろの切断線は
  消えないので、そのままカットされる。
 4)「ページ番号を印刷する」「位置合わせ用の印を印刷する」のチェックを外す。
  ページ番号やトンボがカットされてしまうだけなので、外さなくても問題はない。
 5)「全てラスタ形式で印刷する」のチェックを外す。
  クラフトロボへの出力は、ベクタ形式でなければならないので、ラスタ形式で
  出力した場合、どうなっても知らない。

4.クラフトロボに用紙をセット
 1)用紙方向が縦の場合、出力した紙の下側をクラフトロボに向けて、用紙をセットする。
  横の場合は、左側をクラフトロボに向ける。
 2)この時、トンボをクラフトロボのセンサーより手前の位置にセットしないと、トンボの
  自動読み取りに失敗する。
 3)余白を10mmにした場合、紙の端からトンボまでの距離が短いので、読み取れる位置を
  模索する。

5.クラフトロボの設定
 1)「印刷」を実行して、印刷ダイアログを表示する。
 2)「Graphtec Craft ROBO」を選んで、プロパティを設定する。
  プロパティの設定方法は後述
 3)Craft ROBO コントローラを呼び出し、トンボの位置を読み取る
  Crafr ROBO コントローラの設定方法も後述

6.カットするページを指定して、印刷開始する。
 1ページ目をカットする場合は、ページ指定で1ページ目から1ページ目を設定する。

7.できあがり
 お疲れ様でした。

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*プロパティとコントローラの設定方法
1.基本設定
 1)用紙サイズとデザインの向き
  ペパクラデザイナーの印刷設定に合わせる。
 2)オフセットを設定する
  ペパクラデザイナーの印刷設定で設定したページ余白により、オフセットを設定する。

  考え方:
   基本設定画面の用紙サイズの下に、グレー表示されている数値がクラフトロボの
   印刷範囲(カット範囲)である。
   用紙をA4、デザインの向きを縦にしている場合、190x272mmと表示される。
   A4の実際のサイズは210x297mmなので、横幅で20mm、上下で25mm足りない。
   これがクラフトロボの余白の設定であり、これとペパクラデザイナーのページ余白
   設定の差を、オフセットとして設定しなければならない。

   例:A4縦 ペパクラデザイナーのページ余白を左右10mm、上下10mmにしている場合
    左右の余白は、足して20mm。クラフトロボと同じなので、オフセット0mm
    上下の余白は、足して20mm。クラフトロボの設定に対して5mm差がある。
    よってオフセットで縦方向を5mmずらすことになるが、オフセットはクラフトロボ
    の設定を基準にするため、縦に-5mmを設定する。
 
   例:A4横 ペパクラデザイナーのページ余白を左右10mm、上下10mmにしている場合
    上下の余白は、足して20mm。クラフトロボと同じなので、オフセット0mm
    左右の余白は、足して20mm。クラフトロボの設定に対して5mm差がある。
    よってオフセットで横方向を5mmずらすことになるが、オフセットはクラフトロボ
    の設定を基準にするため、横に-5mmを設定する。

  注)この設定を間違えると、カットがズレる。
 
 3)その他の基本設定は変更しない

2.カットライン設定
 1)カット設定
  ・色を黒にする
   デフォルトでは色がグレーになっており、ペパクラデザイナーで出力する黒の
   切断線をカットしてくれない。よって色を黒に変更する。
  ・カットライン
   カット線(直線)、または折れ線(点線)を選択する。
   折れ線を選択した場合、ペパクラデザイナーで出力した直線(実線)が、折れ線
   パターンの間隔でカットされる
 2)折れ線パターン設定
  カットラインで折れ線を指定した時の、切り幅と切り残し幅を設定する。
  デフォルトのままで特に変更する必要は無い。
 3)色の許容幅
  黒を直接指定するので変更する必要は無い。

3.コントローラ
 1)基本設定、カットライン設定が終わったら、コントローラボタンを押して、
  Craft ROBO コントローラダイアログを表示する。
 2)用紙の選択と刃先調整キャップ
  使用する用紙を選択し、刃先調整キャップを表示される色のキャップに交換する。
 3)デザインの向き
  ペパクラデザイナーの印刷設定に合わせる。
 4)トンボの読み取り
  ・「位置あわせ」「トンボ自動読取」にチェックを付ける。
   トンボ自動読取をしない場合は、センサーの位置をトンボの内側に手動で
   移動しなければならない。面倒なので普通は自動読取にする。
  ・より精確にトンボを読み取らせたい場合は、トンボ間距離を設定する。
   考え方:
    用紙のサイズから、余白のサイズを引いた値がトンボ間距離になる。

   例:A4縦 ペパクラデザイナーのページ余白を左右10mm、上下10mmにしている場合
    A4のサイズは横210x縦297mm。左右の余白は合わせて20mm、上下も20mm。
    よってトンボ間距離に、横190mm、縦277mmを設定する。

   例:A4横 ペパクラデザイナーのページ余白を左右10mm、上下10mmにしている場合
    A4のサイズは横297x縦210mm。左右の余白は合わせて20mm、上下も20mm。
    よってトンボ間距離に、横277mm、縦190mmを設定する。

  注)ここを間違えるとカットがズレる。
    よく分からない場合は両方とも0を設定する。

  ・用紙がセットされていることを確認して、読取スタートボタンを押す。
  ・クラフトロボがトンボの読み取りを終了するまで待つ。
  ・読み取りに失敗したらダイアログが出るので、再チャレンジする。

  注)トンボ読み取り操作は、カット前に毎回行わなければならない。

 5)閉じるボタンを押して設定終了


*できないこと

1.切断線と折り線の同時出力
 ペパクラデザイナーが線の色を黒以外に変更できないので、切断線と折り線を
 一回で出力できない。

 妥協案1:
  ペパクラデザイナーの折り線を点線にして、カットラインをカット線で出力する。
 欠点:
  点線1は切込みが小さく間隔も短い。点線2は間隔が少なくて切れすぎる。

 妥協案2:
  切断線と折り線を別々に出力する。
 欠点:
  1)切断線を非表示にしても、のりしろの切断線が非表示にならない。
   →のりしろの部分が無駄にカット出力されてしまうが、我慢する。
  2)また、のりしろを非表示にすると、のりしろの折り線が消えてしまう。
   →のりしろの折り線部分は自力で折り目を付ける。

 *クラフトロボの精度が高いので、2回出力してもズレる心配はない。

2.プロパティ設定の保存
 オフセット、カットライン設定などは保存されないので、ペパクラデザイナーを
 起動する度に、毎回変更しなければならない。
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